ネペンテス

ウツボカズラ(ネペンテス)の選び方

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いがぐりボーイ
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皆さんこんにちは!

私は3年ほど前から食虫植物の栽培をしている「いがぐりボーイ」です!

このブログでは初心者向けの食虫植物の栽培について紹介していきます!

食虫植物の代表格と言えば、やはりウツボカズラですよね!

葉の先端にある袋は特徴的で皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

N.veitchii bario x campanulata- konan

また、その特徴的な見た目からアニメやカードゲームなどでもウツボカズラをモチーフにしたキャラクターが存在しており、食虫植物の中では最も身近な種類と言えるかと思います。

ただ、一言に「ウツボカズラ」と言っても、非常に多くの種類が存在しています。

いざホームセンターや園芸店を覗いてみたものの、「どれを買えばいいかわからない・・・」とあきらめてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

いがぐりボーイ
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種類によっては、栽培には冷暖房が必須で大掛かりな設備が必要なものも・・・

今回はそんな方々のために、失敗しない最初のウツボカズラの選び方をご紹介します!

今回の結論はこちら!
  • 最初に選ぶなら「低温乾燥系」グループから選ぶ
  • 迷ったら「N.ventrata(ベントラータ)」がおすすめ!
  • どの種類を選んでも最低限の「日当たり」「温度」「湿度」は必要

ウツボカズラとは?

ウツボカズラの特徴

N.gaya

ウツボカズラはネペンテス科、ネペンテス属に分類される植物で原種だけでも170種類以上が確認されている食虫植物です。

生息地は主にマレーシアやインドネシアなどの東南アジアからスリランカやマダガスカルといった熱帯地域です。

また、生えている場所は荒れ地や崖など養分が乏しい土壌が中心です。

葉っぱの先端についている捕虫袋の蓋からは甘い香りを発しており、つられて寄ってきた虫は足を滑らせて袋に転落してしまいます。

そして袋の中に溜まっている消化液でゆっくりと溶かして養分としてしまう、というわけですね。

生えている土壌では栄養補給が不足するため、虫を捕まえることでそれを補っているそうです。

置かれた環境にめげることなく、新たな可能性を模索するその姿は現代を生きる私たちのお手本のようです!

ウツボカズラの生息地の違い

上記のように主に東南アジアから熱帯地域に生息しているウツボカズラですが、種類ごとに生育に適した環境は異なります。

なぜなら、生息している地域が同じでも、生息している標高が異なるからです。

ウツボカズラは栽培に適した環境から大きく3つにグループ分けされることが一般的です。

①高温多湿系
  • 低地の湿地や開けた熱帯雨林に生息
  • 高温多湿の環境を好む
②低温乾燥系(初心者にオススメ!)
  • 標高800m~1500mくらいの山岳地帯に生息
  • 低温、高温、乾燥にも比較的強い
③冷涼多湿系
  • 標高2,000mくらいの山岳地帯に生息
  • 涼しく、多湿な環境を好む
  • 夏場は冷房設備が必要

主にホームセンターや園芸店で販売されているのはのウツボカズラです。

どちらも魅力的なウツボカズラで私も両方栽培していますが、これからウツボカズラを育てる方には②の低温乾燥系をオススメします!

この種類は冬の寒さや乾燥にも比較的強いため、日当たりの良い窓際で室内管理するだけでも冬を越せる場合もあります!

N.alata

また、簡易温室を導入できる場合は①の高温多湿系の栽培もオススメです!

↓は我が家で育てているN.hookeriana(フーケリアナ)です。

①の高温多湿系に属するウツボカズラなので、冬場は簡易温室で栽培しています。

N.hookeriana
高温多湿系のN.hookeriana

③の冷涼多湿系は上記の中で一番育てるのが難しい種類かと思います。

日本の夏は暑すぎるので、常に冷房を使える方であればチャレンジしてみても良いかもしれませんね!

いがぐりボーイ
いがぐりボーイ

冷涼多湿系は独特な見た目のものが多く、魅力的な種類がたくさんあります。

私もいつか栽培にチャレンジしたいと思います!

初心者にオススメの品種

ここからは「最初の一株」にオススメなウツボカズラをご紹介します!

迷ったらこれ!「N.ventrata(ベントラータ)

N.ventrata(ベントラータ)は食虫植物を取り扱っているお店ではほぼ間違いなく販売されている最もポピュラーな種類です。

ベントラータはN.alata(アラータ)とN.ventricosa(ベントリコーサ)の交配種で、非常に強く、初心者でも育てやすい種類です。

私もベントラータを育てていますが、特に大掛かりな設備がなくても立派に育ってくれています。

ベントラータ
育ちすぎたN.ventrata

赤い袋が魅力的な「N.gaya(ガヤ)」

N.gaya(ガヤ)もホームセンターや園芸店でよく売られている種類で、赤く模様が入った袋が特徴的です。

こちらも交配種となっており、N.khasiana(カーシアナ)とN.ventricosa(ベントリコーサ)×N.maxima(マキシマ)が掛け合わされています。

それぞれよく交配に使用される種類が掛け合わさっていることもあり、初心者の方でも育てやすい種類かと思います!

余談ですが、↓の我が家で育てているガヤは9月ごろにホームセンターのセール品として220円で購入したものです。

売り切り品は少し弱っている株が多い印象ですが、その中でもガヤは良い状態を保っていました!

N.gaya

販売時から大きな袋が付きがちな「N.alata(アラータ)」

最後に紹介するのは「N.alata(アラータ)」!

こちらもよく販売されている種類で、価格にもよりますが、販売時から大きな袋を付けているものも販売されています。

こちらは今までの2つと異なり、フィリピンに自生する原種です。

よく販売されているだけあって、高温や低温、乾燥にも比較的強く育てやすい種類です。

また、袋も良くつけてくれるので、ウツボカズラを育てる楽しさを実感しやすい種類かと思います!

N.アラタ

どんなに育てやすいとはいえ、最低限の環境作りは必要です。

最初は3つを意識して育ててみましょう!

  1. 温度(最低でも10度以上)
  2. 湿度(冬場はビニール袋かぶせるなどで対策)
  3. (日当たりの良い窓際や植物育成LEDを使用)

まとめ

今回は初心者の方に向けて最初の1株の選び方を紹介しました。

とてもたくさんの種類が販売されているウツボカズラですが、上記の種類であれば初心者の方でも安心して栽培にチャレンジできるかと思います!

また、上記以外でも育てやすい種類はたくさん販売されているので、ぜひ気になったウツボカズラを見つけたら自生している環境をヒントに栽培に挑戦してみてください!

  • 最初に選ぶなら「低温乾燥系」グループから選ぶ
  • 迷ったら「N.ventrata(ベントラータ)」がおすすめ!
  • どの種類を選んでも最低限の「日当たり」「温度」「湿度」は必要

以上、いがぐりボーイでした。

ABOUT ME
いがぐりボーイ
いがぐりボーイ
食虫植物栽培歴4年。 休日は植え替えと園芸店巡りをして過ごす会社員。 最近子供が生まれました!
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