サラセニアの育て方
皆さんこんにちは!
私は3年ほど前から食虫植物の栽培をしている「いがぐりボーイ」です!
このブログでは初心者向けの食虫植物の栽培について紹介していきます!
スラリと伸びたシルエットと一見花のように鮮やかな葉っぱが特徴的な「サラセニア」!
「ウツボカズラ」や「ハエトリソウ」ほどの知名度はありませんが、ホームセンターや園芸店では定番の食虫植物です。
観賞価値も高く、切り花として楽しんでいる方もいるそうです。
ただ、食虫植物というとやはり「ウツボカズラ」や「ハエトリソウ」をイメージされる方が多く「最初の食虫植物はサラセニアにしよう!」という方は少ないのではないでしょうか?
やはり最初は有名どころの「ウツボカズラ」や「ハエトリソウ」の方が安心かな・・・
そう思っている時期が私にもありました。
でも、実はサラセニアは食虫植物の中でも丈夫で、初心者の方にこそオススメしたい食虫植物なんです!
皆さんにもサラセニア栽培にチャレンジしてもらえるよう、今回はサラセニアを育てるポイントを5つ紹介します!
サラセニアってどんな植物?
サラセニアの特徴
自生地
サラセニアはサラセニア科、サラセニア属に分類される植物です。
自生地は主にカナダや北アメリカの開けた湿地で日本と同じく四季のある地域です。
ハエトリソウと同じような場所に生息しています!
サラセニアの虫の捕まえ方
サラセニアの捕虫方法はウツボカズラと似ています。
蓋の裏側や筒の入り口付近から甘い蜜が出ており、誘われてやってきた虫は足を滑らせて中に落ちてしまいます。
そして筒の中には下向きに毛が生えており、一度落ちると虫は這いあがれない構造となっています。
実は食虫植物の中でも虫を捕らえる確率は高い方だそうです。
サラセニアの種類
サラセニアは原種が8種類とウツボカズラよりずいぶん少ないですが、多様な交配種が存在しています。
また、背が高くスラリと伸びるものや横に広がるものなど形状も様々なので自分の栽培スペースに合わせて選べるのも魅力的ですね!
即売会に行くと電車で持ち帰るのが難しいほど背の高いサラセニアが売っています。
欲しいです。
サラセニアの育て方の基本
サラセニアの自生地はハエトリソウと同じく、北アメリカの湿地で四季のある日本と環境が似ています。
つまりサラセニアも年中屋外で栽培可能です。
栽培方法はほとんどハエトリソウと同じです!
細かいポイントは以下の通りです。
日当たり
サラセニアも日当たりがとても大事です。
原則、一年中屋外で直射日光に当てて栽培しましょう。
温度
季節ごとの管理のポイントもハエトリソウとほとんど同じです。
夏の管理
夏の猛暑で腰水や鉢が直接温められると弱ってしまう可能性があります。
その場合は直射日光が鉢に当たらないよう工夫して管理しましょう!
私は発泡スチロールを受け皿に使っています。熱や日光を遮断してくれるのでオススメです!
冬の管理
ハエトリソウと同じくは冬の寒さには余裕で耐えます!
加えて、冬の寒さに当たることで休眠状態となり、春からの成長に使う栄養を蓄えることができます。
冬も屋外でしっかり寒さに当てて管理しましょう。
休眠中は地上部分が枯れますが、根っこは生きているので安心してください!
水やり
ハエトリソウと同じく湿地に自生しています。
そのため、サラセニアも水を切らさないことが重要です。
つまりサラセニアも腰水管理がオススメです!
腰水は1~2cmほど水を貯めた受け皿の上に鉢を置き、鉢底から給水する方法です。
受け皿の水が減ったらまた受け皿に水を注ぎます。
用土
サラセニアもいろいろな用土で栽培されている方がいらっしゃいます。
ただ、これから栽培を始める方は乾燥水苔がオススメです。
慣れてきたら自分で用土を配合してみてもいいかもしれませんね!
水苔は保湿性と通気性に優れているため、食虫植物栽培の定番用土として使われています!
水で戻した水苔を根っこの周りを囲んで植木鉢に植え込みましょう。
植え替えの時期は休眠中の冬場がオススメです。
購入時に埋まっている黒っぽい土は夏の暑さで腐敗しやすいため、購入後は水苔への植え替えをオススメします!
害虫対策
虫を食べる食虫植物ですが、「どんな虫でも大丈夫!」というわけではありません。
アブラムシやスリップス(アザミウマ)のような小さく、葉の表面にくっついて汁を吸うような害虫にはなすすべなくやられてしまいます。
害虫の被害を受けると葉や花が変形したり、病気を移されたりしてしてしまいますので、対策が必要となります。
私の食虫植物も今年はスリップスにずいぶん苦しめられました・・・
害虫が発生しにくい環境を作ることも重要ですが、有効な対策として定期的な薬剤散布もオススメです!
ただ、薬剤によって効果のある害虫や病気、使える植物が異なるので使用する際は十分に確認しましょう。
私は住友化学園芸のベニカXネクストスプレーを使用しています。
まとめ
今回はサラセニアを育てるにあたってのポイントを5つ紹介しました。
サラセニアは食虫植物の中でも丈夫で育てやすく、温室や冷房設備も必要ありません。
これから食虫植物を育てる方には特にオススメの食虫植物です!
ハエトリソウと同じ環境で育てられるので、ハエトリソウの次に育てる食虫植物としてもオススメです!
見た目や大きさも様々なので、自分の環境に合わせて選べるのも魅力的です!
ぜひ皆さんもサラセニア栽培を楽しんでもらえればと思います!
また、皆さんの栽培環境もコメント欄から教えていただけると幸いです!
以上、いがぐりボーイでした。