ネペンテス

【ウツボカズラが枯れる】7つの理由と対処法【初心者向け育て方を徹底解説】

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食虫植物の代表格ウツボカズラ。

ウツボカズラを購入して育ててみたものの、

なぜか枯れてしまった・・・

ぜんぜん袋が付かない・・・

このような悩みを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実はウツボカズラをはじめ、食虫植物は

他の観葉植物やお花と同じように育てるとうまく栽培できません。

なぜなら、食虫植物の多くは他の植物が育たないような栄養素の乏しい環境で生きていけるよう進化した植物だからです。

そこで、この記事では「初心者の方がウツボカズラを枯らしてしまう7つの理由」とその対策方法について解説します。

この記事を読むと、

  • これからウツボカズラを育ててみたい
  • 今まで枯らしてしまった経験がある

そんな方でも安心してウツボカズラの栽培ができるようになります!

結論は下記の7点です。

初心者の方がウツボカズラを枯らしてしまう原因7つ
  • 水のあげすぎ
  • 光が足りない、または強すぎる
  • 気温不足
  • 湿度不足
  • 一般的な「お花用の土」で植えてしまう
  • 肥料のあげてしまう
  • 病害虫の被害にあっている

上記の7つに気をつを付けて栽培できれば、きっとウツボカズラを上手に栽培していくことが可能です!

ウツボカズラ(ネペンテス)とは

熱帯地域に自生する食虫植物

ウツボカズラはウツボカズラ(ネペンテス)属の食虫植物で、東南アジアを中心とした熱帯地域に広く自生しています。

葉の先端には特徴的な袋が付いており、中に落ちた虫を消化・吸収する独特な特徴を持っています。

しっかり育てれば、長年の栽培が可能

ウツボカズラは熱帯地域に自生している植物なため、主に5月~9月の夏の期間に販売されています。

しかし、多年草なので正しく栽培できれば、冬を超えて長く育てていくことができる植物です。

高山性のウツボカズラは栽培難易度高め

ウツボカズラは自生している地域や標高によって育て方が大きく異なります。

中でも標高の高い場所に自生している高山性のウツボカズラは、今回の育て方が当てはまらない場合があります。

高山性のウツボカズラは希少性が高いので、園芸店やホームセンターではほとんど販売されていません。

この記事では、主に園芸店やホームセンターで購入できる一般的な種類に限って解説していきます。

初心者の方がウツボカズラが枯れてしまう原因7つ

水のあげすぎ

食虫植物の多くは熱帯雨林や湿地のような水分が豊富な場所に自生しており、水を好むものが大半です。

ただ、ウツボカズラの場合は常に用土がびちゃびちゃだと根腐れを起こして枯れてしまうことがあります。

用土によって乾きやすさも変わりますが、土の表面が乾いたら水を上げるようにしましょう。

また、水を上げるときは鉢底から水が流れ出るくらいたくさんあげましょう。

ハエトリソウやサラセニアは常に水の溜まったトレーの上で栽培する「腰水栽培」が可能ですが、ウツボカズラの場合は腰水をせずに上から水を上げるようにしましょう。

光不足or強すぎ

虫を食べるウツボカズラも主な栄養は光合成から得ています。

そのため、光が足りないと無駄に茎ばかり伸びたり、ツボが付かなくなってしまうことがあります。

また、逆に真夏の直射日光のような強すぎる光も葉焼けを起こしてしまうので注意が必要です。

屋外で育てる場合にはすだれなどで遮光を、室内であれば植物育成LEDなどを使用して、光を調整して栽培しましょう。

100円ショップの遮光ネットを使用

気温不足

ウツボカズラの多くは東南アジアを中心とした熱帯地域に自生しています。

そのため、日本の冬に何も対策をしないと寒さで枯れてしまいます。

種類によっても異なりますが、おおよそ17℃以上を目安に温度を保ちましょう。

衣装ケースを使用した簡易温室

湿度不足

先述した通り、ウツボカズラは熱帯地域に自生しており、高温多湿を好みます。

そのため、乾燥しすぎると袋の付きが悪くなったり、成長に悪影響が出てしまう場合があります。

エアコンの風が直接当たらないように気を付けつつ、最低でも湿度50%以上は確保できるように気を付けましょう。

小まめに霧吹きをかけるのも効果的です!

一般的な「お花用の土」で植えてしまう

ウツボカズラをはじめとした食虫植物は栄養素の乏しい土地で生きていくことができるように進化した植物です。

そのため、土に肥料分が多すぎると、かえって調子を崩してしまいます。

一般的な観葉植物やお花用の培養土は肥料分が多く含まれているので、使用しないようにしましょう。

なお、使える用土はいろいろありますが、まずは「乾燥水苔」で育ててみることをオススメします。

肥料をあげてしまう

先述した通り食虫植物は栄養素の乏しい環境に自生している植物なので、肥料のあげすぎは厳禁です。

栽培家の中には緻密な管理で肥料を与え、立派に栽培している方もいますが、まずは肥料無しで栽培してみましょう。

病害虫による被害にあっている

虫を食べる食虫植物ですが、意外にも病害虫の被害を受けてしまうことがあります。

主にアブラムシやスリップスといった、植物の汁を吸う小さな虫がその典型です。

スリップスの被害で変形してしまったサラセニア

「新芽が縮れる」「葉が変色する」などの症状が現れたら、薬剤を散布して対策しましょう。

栽培方法に「絶対正解」はない

今回の栽培方法はウツボカズラを育てていく上での基本的な内容です。

栽培方法は住んでいる環境によっても異なるため、「いつでもどこでも絶対100点!」の栽培方法はありません。

今回の方法を試しながら少しづつ自分に合った栽培方法を見つけていきましょう。

まとめ

栽培初心者の方がウツボカズラを枯らしてしまう主な原因は以下の通りです。

初心者の方がウツボカズラを枯らしてしまう原因7つ
  • 水のあげすぎ
  • 光が足りない、または強すぎる
  • 気温不足
  • 湿度不足
  • 一般的な「お花用の土」で植えてしまう
  • 肥料のあげてしまう
  • 病害虫の被害にあっている

この7つに気を付けて栽培できれば、そこまで大きな問題はなく栽培ができると思います。

ただ、栽培方法に「絶対正解」はないため、今回の内容をもとに少しずつ自分の栽培方法を見つけていってください。

また、栽培初心者の方にオススメのウツボカズラについては以下の記事で紹介しています。

興味があれば、ぜひ読んでみてください!

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いがぐりボーイ
いがぐりボーイ
食虫植物栽培歴4年。 休日は植え替えと園芸店巡りをして過ごす会社員。 最近子供が生まれました!
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